恋愛 | 文字数: 1359 | コメント: 0

幼少の Kiss …

ビューッッッ ガタガタタ 吹雪く雪 揺れる木の窓 達磨ストーブの 石炭が赤々と揺れる 冬の教室 ストーブの上に 真鍮の大きな盥を乗せて 水を張って 瓶の牛乳を温める 牛乳当番の役割だ お弁当を食べ終わった頃 空いた牛乳瓶を集めて 養護学級の横を通って 給食室へ下げに行く ある娘が、牛乳嫌と見えて なかなか飲めずにいた 当時は、与えられた物を残すと 贅沢だと、厳しく摂関された 飲めないの…? … う うん… 長い前髪で顔が隠れる 瓶かたずけるから… 頂戴っ … で …も… 貸しなっ! 「ゴクゴクゴク」 腰に手を当てる、正しいポーズ … ぁ…!!! あーーーあーーぁっ!!!!! 教室じゅうに響き渡る奇声 間接 Kiss だぁぁぁゅっーーーーーー!! 白い頬を 桃色の染めて うつむいた娘… 「違うヤイ!!」 捨て台詞を教室に吐き 急いで 瓶を便入れに入れて… 給食室へ急ぐ 先程の教室の奇声を特殊学級 生徒が真似をする 「るせーんだよ#!!」 身障者が嫌いになった… 教室に戻ると まだ騒ぐ奴がいる …ドカバキ☆ 静かになった。 後の、学級会で干された… 其れからか… 当番が来る前に 空いた瓶とすり替える わいだっきゃ牛乳が好きだ…と 二桁の歳になる頃 気を引きたいのか 良くスカートめ○りをやった。 ターゲットは、その娘…か {ゴメンなさい} ヤーイっ白だーぁー ある日 木造校舎の木の階段で 登る…すれ違い越しに フワッと ヤーイっ白…! あ… 水色の縞模様 … チョットびっくり そして 仁王立ちして その娘が叫んだ なんで…何時も…いじめるのおぅ あ… 八重歯があったんだ… この年代の発育さは 著しく異なる 例外でない、男には 恋愛表現の能力なんか無かった… … …ゴメン…なさい…っ… いつの間に 階段の踊り場のその上に彼女はいた… 階段を後ずさりしたのは僕か 彼女が駆け登ったか…? 思い出せない想いでだ 其れから… 代わりに牛乳飲むのは辞めてしまい 泣きそうに飲む彼女が愛おしかった… 初恋はこれなのか… 風音がこだまして 黄色い閃光 ロータリーの除雪車が 胸の高鳴りを かき消した。 春には転校… 雪解けの頃 淡くも融けて流れて…想いでに あの娘も転校生だっけ? 今でも 心地よく胸が痛む 玲子…娘の名か@鉄工所

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