恋愛 | 文字数: 2270 | コメント: 0

俺は高校で人生最高のモテ期を迎えたのかもしれない!

俺は高校入学と共に人生が変わった。ーー俺は中学では部活もせず、女の子と付き合うこともなく、ただなんとなく日々を過ごしてきた。俺は人見知りだ。いやいやコミュ症じゃねぇぞ! それは なんというか、女の子を前にすると言葉が出てこない。(そもそも話す機会すらないのだが) 男の前だと普通に話せるんだがな。と言っても男と話したところで学校生活を充実できるわけがない。だから、俺は決めた。高校に入ったら女の子と話したり一緒に帰ったりと充実した学校生活を送るとな! あわよくば彼女作りてーー! そう強く決意した。ーー 放課後の教室。俺は今人生初にして最高にヤバイ出来事が起きている! まさか、入学して一週間、こんなに早くに告白をされるなんて事があるだろうか? 否 あるわけがない。中学では女の子に見向きもされなかったこの俺が! ガラガラ。ドアを開け女の子が入ってくる。サラサラな長い黒髪、長いまつげ大きくて可愛らしい瞳 清潔感のある女の子の匂いが微かに鼻をつく。俺の前に立つ。 「あの、私のこと覚えてますか? 」 上目遣いで俺を見るな!可愛すぎる!! じゃなくて こんな子知らないぞ? 「えっと、ごめん。覚えてない。俺のこと知ってるの? 」 内心ドキドキし過ぎて死にそうだが、平然を装い答える。 「はい! 山田浩輝(やまだ ひろき)くん。誕生日は5月10日。血液型はB型。ですよね! でも、私たちが初めて会ったのは幼稚園このことですからね・・・・ 忘れていてもおかしくはないですよね。あの、私、松下華輦(まつした かれん)っていいます。」 少し寂しげな笑みを浮かべ名前を名乗る。だが聞き覚えがない。だかこの子は俺のことを知ってるようだ。 「あ、幼稚園かー。こんな可愛い子を忘れるなんて。おれは罰当たりだな〜。あっ・・・ ・」 あ、ヤバ! 声に出てた。 「か、可愛いだなんて、、でも嬉しいです。ありがとうございます‼︎ 」 一瞬パアッと明るい表情になり、続いて視線を逸らす。可愛すぎる。 「あの、お願いがあるんですけど」 近づいてくる。かなり近い。いい匂いがする・・・・ 「私と付き合ってください!」 えっ⁉︎ えぇぇぇーー!! 「私、幼稚園からあなたのことがずっと好きだったの、ダメ? ですか? 」 首をかしげながら、上目遣いorモジモジ。もぉー、抱きしめたい! なんかもう子猫みたいな愛らしさだ。思考停止と共にそんなことを考えていた。 「い、いいよ! 」 俺の思考回路はほとんどパンクしていたがなんとか返事をすることができた。 「本当ですか⁉︎ よかった〜。ダメかと思っていたので」 凄く嬉しそうにニコニコしている。俺が断る理由などない。むしろこちらからお願いしたいくらいだ。そして俺はこんな感じで人生初の彼女を手に入れ。 俺には奇跡が起きたのだ。 だが、それは俺のモテ期襲来のほんの一部でしかなかったのだと後に知ることになる・・・・ 。 「おはようございます‼︎ 浩輝くん」 この子は俺の彼女だ。なんと昨日、告白されるという奇跡が起きたのだ。しかもすげぇ可愛い。なんというかほわほわとしてて何をしても許せるような子で、まさに目に入れても痛くないとはこのことである。 「お、おう、おはよう! 華輦」 学校へ向けて歩く。が、一言も話せない。俺はやはり女の子の前ではまともに喋れない。だが、こんなに可愛い子が彼女になったんだ。なんとしてでも話しの話題を振ってやる! 「あ、あのさ、好きな食べ物なに、かな?」 良し言えた! けど好きな食べ物って俺は小学生か・・ 。 「えっとですね〜。私は甘い物ならぜ〜んぶ好きですよ! 」 目を輝かせている。甘い食べ物を想像しているのだろうか? しかし本当に可愛いな・・・・ 。 「あ、甘いものかー。ぼ、僕も好きなんだよね」 実は好きじゃないんだがここは合わせるが吉だ! いつか見たネットではそんなことが書いてあった、はず・・ 。 「そうなんですか! 私たち気が合いますね。」 こちらをニコリと微笑む女神がいる。 うん。本当に女神だな。ここは勇気を出して・・ 。 「あのさ、今度よかったらでいいんだけど、駅前のケーキ屋さん行かない? 」 ダメだー。やっぱやめとけばよかった・・・・ 。 「いいですね! 行きましょう‼︎ 」 あれ? 良いの? キターーーー‼︎ 。 「じゃ、じゃあ 次の休みに・・・・」 ドン! 「キャッ! ・・・‼︎ 」 「うわっ!・・・⁉︎」 なんだ? 良いところだったのに! ん? 女の子? はっ! なんということだ! スカートがめくれていじゃないか!!! 水色のシマシマパンツ! ありがちのパターンだがこれはとても嬉しい!! 「ご、ごめんなさい! あの、お怪我はありませんか? 」 金髪で見た目はDQNそのものだが、こんな僕を心配してくれるとはなんて優しいんだ・・ 。 「大丈夫、です、君 大丈夫? 」 「はい! 大丈夫です。」 笑顔で答える。華輦に負けないくらい可愛・・・・って何考えてんだ俺は! 「あの、もし良ければお名前を伺ってもいいでしょうか? 」 パチリと目を閉じ開くその動作すら可愛いなー。この子本当に可愛い。そんなことを考えながら名乗る。 「そ、その、山田浩輝っていいます」 この時俺は考えもしなかった。これから2度目の奇跡が起ころうとは・・・・。

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