恋愛 | 文字数: 330 | コメント: 0

大人の階段

‪初めて来たその場所は
何だかとても大人の香りがした。

そこを歩く女性達は、綺麗なレースの服や流行りの洋服を着こなしている。
彼女達が纏うその香りに、私はずっと憧れていた。

白粉の香りと、口紅。あと、
それとは別に少し甘ったるくて、
むせ返る不思議な香り。

お母様はまだ早いと言ってたけれど
ちょっとくらい、いいわよね。‬

隣の組の百合ちゃんは、
もう流行りの日傘を
買ってもらっていたんですもの。

‪私だって花柄のワンピースを着て、
お洒落な帽子を被って、
もっと言えば隣の席の素敵な彼と
お出かけしたいわ。‬

‪私は悪戯に微笑んで、
赤い香りを纏わせる。‬


‪少し背伸びした、私の恋心。‬

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