わしは短編小説の妖精じゃ!ハッハー!わしを押してみ?
初めて来たその場所は 何だかとても大人の香りがした。 そこを歩く女性達は、綺麗なレースの服や流行りの洋服を着こなしている。 彼女達が纏うその香りに、私はずっと憧れていた。 白粉の香りと、口紅。あと、 それとは別に少し甘ったるくて、 むせ返る不思議な香り。 お母様はまだ早いと言ってたけれど ちょっとくらい、いいわよね。 隣の組の百合ちゃんは、 もう流行りの日傘を 買ってもらっていたんですもの。 私だって花柄のワンピースを着て、 お洒落な帽子を被って、 もっと言えば隣の席の素敵な彼と お出かけしたいわ。 私は悪戯に微笑んで、 赤い香りを纏わせる。 少し背伸びした、私の恋心。
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