日常 | 文字数: 434 | コメント: 0

君にもらった宝物

その日は好きだった女の子と一緒に遊んでいた時だった。 真っ赤な夕焼けが綺麗な日だった。 気がつくと、僕の小さな手の中には 木箱が乗っかっていた。 その箱は空っぽで、何も入っていなかった。 ふと、顔を上げると、女の子の手の上にも木箱が乗っていた。 大好きな君の箱には、綺麗なものが沢山詰まっていた。 きらきらきらり、夕焼けに照らされて、綺麗に光る。‬ 僕は、女の子に聞いた。 ‪どうしてそんなに綺麗なの? どこでそれをもらったの? どうして僕にはないのかな。‬ ‪ 何故だか涙が止まらなかった。 すると、その子はこう言った。 ‪あら、何を言ってるの? あなたも持っているじゃない! とっても綺麗な宝石を!‬ ‪可愛い笑顔で言われて気づく。‬ ‪しっかり握っていた箱の中を見て、 僕はとっさに驚いた。 箱の中には色とりどりな綺麗な色。 きらきら光る宝石たち。‬ ‪君にもらった、素敵な素敵な宝物。‬

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