日常 | 文字数: 110 | コメント: 0

140字小説

 放課後、あの子がキスするところを見た。
 呼吸することも忘れていた喉元に、フラッシュバックする苦い気持ち。
 慌てて隠れた公衆トイレで全部ぶちまけようとするけれど、隣の個室に誰かが居るから、僕は吐き出せないでいる。

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