日常
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糠に釘
私の仕事は大工。この世界になくてはならない仕事だ。といっても私の大工としての仕事は他とはちょっと違う。どんな仕事かって?よくぞ聞いてくれた。私は糠に釘を打つ仕事をしている。あまり聞き慣れないかもしれないが以外にこれは大変だ。なにせそう簡単には釘を打ち込めないからね。ちょっとなら特別に見せてやってもいいが誰にも言っちゃいけないよ。実はね、バックに入っているこの釘はね、糠にさすと非常に美味しい漬物が作れるのさ。人間も針治療はするだろ?それといっしょさ。ちゃんとしたところに釘を打てば最高のものができる。だけどちょっとずれると決して美味しい漬物は出来ないんだ。私はこの仕事を天職だと思っている。
大工さんは誇らしげであった。しかし周りの住民は全くこれを信用していない。みんなはこの大工をそろってこう言う。彼はぬか喜びしてるってね。
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