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次は私の番

~前回までのあらすじ~
 牛舎の敵を何とか倒し生き延びた麗奈。牛舎を出た部屋に残された焼け死体に貼ってあった貼り紙に、「1408 次はあんた」と書いてあった。如月が殺されたパーティー会場に足を踏み入れる麗奈。彼女はどのように生き延びる事ができるのか…。

 パスコードを解除させ、私は部屋に入った。

 ここはもしや、ビデオであった場所…。

バタンッ!

 愛梨「楽しんでってねぇ…♪」

 もう脱出方法はわかってる。

 如月って人がビデオの中で教えてくれたんだ。


 愛梨『よーっし!ここでちょっとしたゲームといこー!』

 愛梨『っつっても蝋燭に火をつけてケーキに挿すだけだけどさ!』

 麗奈「…イカレ野郎。」

 愛梨『ちょっと麗奈~?言葉に気を付けなよ。』

 愛梨『子供が聞いてるかもしれないっしょ?どっかで。…いやまあ…、よくわかんないけど♪』

 私はビデオと同じように、行動した。

~数分後~

 不気味な音楽と共に、私は蝋燭を挿す。


ドーーーンッ!

 麗奈「うぐっ…!」

 燃え出すかと思いきや、そうではなかった。

 ツマミを取らなかったから…?

(※ちなみに、ビデオで最後に燃え出した理由は、如月が最初に樽に刺さってあったツマミを回し、アルコールが流れ出たため、燃え出した。つまり麗奈の場合は、ツマミを外さずに樽を無視して、即効パスワードの鍵へと向かった訳となる。)

 愛梨『このクソ野郎!ちゃんとくたばってなよ!』

 愛梨は激怒し、部屋に時限爆弾を作動させた。

 辺りをよく見てみると、壁が剥がれかけてる所があった。

 それを剥がし、時限爆弾を入れる。

 ……。


ドーーーンッ!

 愛梨『~~~…!!あんたをぶっ飛ばすための爆弾なのよもおぉーーー!!』

 愛梨はさらに激怒した。

 その前にあんなビデオを残すからよ。あなたの自業自得よ。


 壁の中の先の部屋に入る。

 目の前にモニターがあった。

 麗奈「…!…冬斗?冬斗!冬斗!」

 モニターの向こうに、冬斗がいた。

 もう一人は…?

 『…冬斗は生きてる。』

 麗奈「あなたは誰…?どこにいるの…!?」

 『…俺達はその部屋出た桟橋の先ににいる。急いでくれ…。』

 すると、モニターが変わった。

 愛梨『さ~て、麗奈ぁ~…。』

 愛梨のモニターに映り変わる。

 麗奈「…あなたは何がしたいの?」

 愛梨『あんたを~…、ぶっ飛ばす!』

 愛梨『でもしばしお預けね!今はま~だ♪』

 麗奈「…あっそ…。」

 私は愛梨とはもううんざりだった。

 麗奈「いい?さっきの爆弾でネタ切れっていうなら、もう大人しく…。」

 愛梨『それは教えられないねぇ~。お楽しみがなくなっちゃうっしょ?』

ブツンッ

 麗奈「…クソ野郎。」

 私は問いかけようとした途端に愛梨がそう告げ、電源を切られた。


 アタッシュケースの中に何か入っている…。

 麗奈「やっと見つけた…!」

 中に入っていたのは、愛梨が諒から奪ったD型被験体の頭だった。

 これでようやく血清が作れる。

 桟橋を歩き、冬斗達の元へ…。

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