娘の実験室
~前回までのあらすじ~ 本館で見つけたバースデイビデオのビデオテープの映像を見た麗奈。最後に映っていたのは、炎上した部屋の中で死んだ女性・如月。彼女は廃屋取材の時の女性カメラマンであり、ある日愛梨に強制で招待されたらしい。麗奈はそれに憎しみを持ち、愛梨の処刑パーティー会場へ立ち向かう…。 すぐに本館を出た私は、トレーラーの近くにライトで照らされた場所へ向かった。 ここで基盤を使うんだ。 部屋に入ると、テレビが残されている。 画面がつくと…。 愛梨『…。』 画面は向こうで愛梨がカメラの位置を直していた。 愛梨『麗奈。れ~いな~♪』 愛梨『麗奈麗奈、待ってて。今からいいもの見せてあげるから。』 愛梨が持ち出したのは…。 愛梨『ねえこれ見てよ~!これが何かわかる?兄貴がこれ何に使う気か知ってるぅ?』 諒が持っていたD型被験体の頭だった。 諒を捕らえたついでに、その頭を取ってしまっていた。 愛梨『兄貴は特別なものって言ってるけどさぁ…。』 愛梨『違うんだよね。何にも特別じゃないの。この…、この力の方が…、特別なのよ…!』 愛梨はカッターを手にし、自分の爪を剥がし始めた。 愛梨『わかる?麗奈ぁ。言っとくけど、皆が皆元に戻りたい訳じゃない…』 愛梨『何?何!?エヴリン!!』 愛梨『あいつに見せてやってんじゃん!』 愛梨『元に戻りたい奴ばっかじゃないって、あいつに教えてやろうと思っただけじゃん!』 愛梨『兄貴はどうしようもない…バカだよ!兄貴はあたしが戻りたいって事をわかってない!』 愛梨『親父があんたを見つける前なんかにね!』 愛梨『皆が昔に戻りたい訳じゃないのよ。だから、だからね麗奈、麗奈?』 愛梨『いい?あんたなんかがいくら必死になってこんなボロ家ん中探し回ってもさぁ、あんたが探し求めている材料ってのは何一つ見つけられはしないのよ麗奈!』 愛梨『血清作りたい?ねえ、そうだよねぇ!?あたしんとこ来ないとさ…、わかるよねぇ!?』 愛梨『…ほら来なよ。こっちに来な?』 ドーーーンッ! 愛梨が告げると、いきなりテレビが爆発した。 麗奈「…くそっ…!」 もう愛梨なんか許せない。 そんな気持ちでいっぱいだった。 バースデイビデオであった場所に辿り着いた。 これは、パスコードで開く仕組みらしい。 そっと手を差し伸べると…。 愛梨「おっす!パスコードいんでしょ?」 いきなり愛梨が現れた。 愛梨「そうだね~、じゃあ0814はどう?」 信じがたいが、そう入力してみる。 愛梨「いや待って待って!06~…21だよ!」 愛梨「あぁ~違う違う違う違う違う、0514だよ。」 愛梨「やってみなよ。当たるかもしんないよ?」 かなり信じがたい。 どうせどれもはずれでしょ?わかってるんだから。 適当に0514と入力してみた。 ビビッ ほら、やっぱり。 愛梨「チック、タック、チック、タック、チック、タック…」 なんか不安を感じたので、下がってみた。 ドゴオォーーーンッ! まあ、何となく予想はしていたけど、鉄骨が来るとはねぇ…? 代わりに、壁が開いた。 ここは…、牛舎…? そんな感じの部屋に来た。 愛梨『レディースエーンジェントルメーン!さあさあ皆様ご注目!いよいよお待ちかねの、牛舎ファイトオォーーーッ!!』 愛梨『勇者らしく正々堂々と戦いなよ!?』 いきなりプロレスらしき実況を始めた愛梨。 何かが降りてきた。 それは、太くて大きな敵だった。 麗奈「このクソ野郎…!」 もうやけくそだった。 ショットガンで何発も撃ち抜く。 愛梨『戦わなきゃいけない時を乗り越えてこそ、勇者になれるんだよね!?麗奈!』 うるさい。 今はこっちに集中してるのよ。 敵は私に向けて、口から何か吐いてきた。 吐き終えると、私は頭を撃ち抜く…! 愛梨『デブがダウン!試合終了!!』 愛梨『しゃーない。まあ所詮こんなもんっしょ。』 ようやく終わった。 しばらく先に進むと、死体に貼り紙があった。 「1408 次はあんた」 数字はもしや、さっきのパスコード? パスコードの場所に行ってみる事にした。
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