ジョーク | 文字数: 473 | コメント: 0

AM0

「ある発明家が、人間終末時計というモノを作り出した。 どうやらその時計は、人間の終末、滅亡までの時間を自動的に割り出してくれる代物らしい。 0時を示す時が人類の終わりなんだとさ。 発明された時計は、大々的に世界へと発表された。 『この時計は世界の終焉を示すものだ』だとね。 最初、民衆はその事を信じなかった。 普通そうだよな、予言を示す時計なんざオカルトの類だよってな。 でもその時、どっかの国で戦争が起きたんだ。 すると、時計は針を進め始めた。 民衆は時計を畏怖した。 その後も世界の情勢は悪化していく一方。 核実験や平和条約の崩壊、そういう“悪いこと”が起きるごとに、時計は一目盛りずつ針を進めていった。 そうしていくうち、民衆は時計の予言を信じざるを得なくなってしまっていた。 そして、針はとっくに0時を指し示す。 世界は、 『もう、おしまいだ!』 なんて悲嘆していたよ。 だけども、0時になっても民衆共は生き残っていた。 それは何故か? だってこの時計“人間”終末時計だからね 。」

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