旧祭り | 文字数: 430 | コメント: 0

新春の喧騒

初春の詣での客で賑わう 帝釈天 何やら懐かしい声が聞こえて来る。 「渋谷 赤坂 六本木 ちゃらちゃら流れる みっつの涙がお茶の水」 巣鴨に通いつめる、ちょいと御年配が好きそうな発声でもあるかね。 「今日はよっ お兄さん初春初夢初売りだいっっ そこにあるのが貴女の好きな世界さぁさぁ〜〜 寄ってらっしゃい見てらっしゃい 昨日はスーパーたって月が綺麗だねって ねぇ、簪にトッピングがちょいと別嬪な娘さん」 「老いが次郎」 チョイと鍬形の茶瓶でお茶入れて差し上げなさい」 「別嬪さんに」 「さてさて 昔の口説き文句はさて置いて 」 「バシッ!」 「ハイ これ見て頂戴!THE 小さな指輪!!」 「遠い遠い宇宙の果てからやって来たのであります。」 さぁさぁ … 手に取って …… ご覧になって〜〜 」 # 僕はテレビと 煩いのは嫌いだから 早々と家路に行く頃

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