わしは短編小説の妖精じゃ!ハッハー!わしを押してみ?
香りたつ風が 街かどを曲がる 西洋カボチャの色合いで 小さい花が 秋を深くする。 * ふと目が覚めた 白く滅菌なICU(集中治療室) ベッドサイドモニターの音 腕や 胸 お腹に その他 … 赤紫の皮膚の 身体じゅうから繋がる管(ホース) 流量を調整するデジタルの機器類 点滴の雫が複数落ちる ポトリ ポタポタ ひとつ ふたつ みっつ 悲しみの泪か それとも? 努力の汗か なぜだろう 不思議と後者にしか見えなかった だって…あまりにも点滴が賑やかだ 廊下の向こう 差し込む日光に雫が輝き 涙と言うか 希望の光にしか見えなかった。 モニターのバイタルサインに 少し不規則な波形 とは言え不安はまだ元気な証拠 重症から目覚めるとそれを考える術もない 即ち真の底辺には不安はないとAndroidは実感した。 金木犀@鉄工所
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