日常
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箱
[A君]
箱が好きだ。
箱は、手で掴める。
予想外の事態を引き起こさない。
自分の範囲。自分の範疇。身の丈で、超えない世界。
世界に安心、安全を見たいのだ。
[B君]
箱が嫌いだ。
箱は、狭くて窮屈で、息ができなくなる。
きっとこうなるであろう、と予測できる人生なんて、つまらない。
箱の人生なんて、囚人的で、生きた心地がしない。
刺激、期待、未来。世界に夢を見たいのだ。
[結局]
人は二分される。
A君か、B君か?
A君は保守的・秩序的・現実的であり、B君は挑戦的・カオス的・未来的だ。
どちらが正しい、とかはない。
好みの問題で、どちらを選ぶか、なのだ。
安心のA君か、夢をみるB君か。
[僕]
ちなみに僕はB君だ!
箱の外で、大きく深呼吸をしたいだけのこと。
「こうあるべき」、などと檻の中で息苦しいのは嫌なのだ。
一方で、僕は子供のよう。つまり、夢見がちで、幼いと思う。
※
ただし、今がB君であっても、歳とともに次第にA君になっていくもの。
B君であり続けることは苦難があり、心身のエネルギーをひどく消耗するからだ。
大人はだいたいA君なのかも。
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