わしは短編小説の妖精じゃ!ハッハー!わしを押してみ?
かつて 家の側を流れる川で捕った魚を、焚火の周りに並べて焼く。植物で葺いた屋根の下、家族みんなで火を囲みながら、明日の狩りの話や、昔話に花を咲かせている。 いま 電子レンジで温めたコンビニ弁当を、テーブルにおいて蓋を取る。ディスプレイの上を流れていくたくさんのつぶやきを眺めながら、スマホで友達にメールを送る。 いつか 助手席のカバンから固形食糧を取り出して、賞味期限も見ずに封を切る。ながら運転をとがめる人はもういない。旧式の車が無人の都市を進んでいく。 どれだけ時代が変わっても、人は食べることをやめられない。いつか滅んでしまうまで、きっと、きっと。
コメントはまだありません。
コメント
コメントはまだありません。