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傷のある林檎さん


でこぼこ道を走るトラックが

ガタガタする時代

木で出来たリンゴ箱がありました。


初めて出会った林檎さんとりんごさんは

仲良しばかりじゃありません

出っ張り同士がぶつかったり

へこんでいる所へ収まったり

ガタガタと揺れる荷台で

お互いが シックリ 来るまで揺られます


不思議と揺られた仲間は仲良しで

傷はあるけどやすくて意外と

「あらイイわね」

…と買い物カゴに収まります。


一方でアミアミに入ったリンゴさんは

ワックスもピカピカのパッケージで輝きます

でも、高くて

もう誰も

魅てくれません

見てはも戻して繰り返され

値引きのシールもベタベタで

変な傷だらけ ……

おつとめ品から見切り品へ

そして ……

こんなハズではなかった?

いえいえ昔から林檎さんは箱に居たのです。


心のキズや

凸凹や

一緒に辛いと

仲良くなります

そのうちね。


少しだけ

傷付け

傷付き合う事は

そんなに悪くはありません

何故なら

"互いを確かめ会うため"

自然と必要な事なのです。



鉄工所


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