旧同タイトル | 文字数: 548 | コメント: 0

麦茶をもう一杯

時代は20世紀

色とり取りなネオンが彩めく不夜城

バブル期と呼ばれる時代があった

今で言うダブルワークで

深夜仕事明けのボーイがパブに立ち寄る。


グランドピアノに基地の街 摩天楼の夜景が映える

AM 3:98

空きそうなロックグラスに

ビデオディスク薔薇の画面が

琥珀色のそれ

ロックアイスに拡散する

消したばかり…

また一本

ソブラニーの煙草に火を付ける


「カラン♪」

マスターが…も一つ

バカラグラスをそっと置く

「あちらのお客様からです」


真紅のドレスと白いスーツ

若様だ… お得意様

さっきのグラスの麦茶を

胃に流しこみ

バカラのグラスをあげて

深々と会釈した


若様、俺のグラスまで目を配る

出来る男には

真紅のルージュがお似合いだ


マスターに

今日のお連れさん何時もに増して…妖艶

と…伝えて戴いた


+++

おっ… ロックったって brandy じゃ
無いんだぜ

そう
酒はもう卒業したんだ

俺…

+++


真夜中の晩酌は…麦茶?

鉄工所

コメント

コメントはまだありません。