わしは短編小説の妖精じゃ!ハッハー!わしを押してみ?
南方極小極才色の雨蛙の一種だが、 落ちてくる雨粒から雨粒へと、 落ちるより速く飛び移り飛び移りし、 上空めざし雲間に消えたかと思うと、 遠く離れた沼から沼。 時には海を越えてさえ、 大移動するという。 その様子が虹そっくり見えたことから、 死にゆくエイレイ兵士たちは、 ウワゴトでニジガエルと虚空を指差し、 息絶えた。 幻だったかもしれない。 でも一種の妖怪であり、 紛れもない一種の戦場怪談である。
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