昨今、フードコートをめぐる、ハンバーガー屋と餃子屋の覇権争いの激しさが増している。 しかも、まるで子供の喧嘩みたいに幼稚な争い方なので、分かりやすく・見ていて楽しい。 しかし、結局のところ、このフードコートは、そんな子供達で成り立っているのかも？と思える。 フードコートの一のハンバーガー屋 「俺が強いから、俺が正義だ！ 　俺の言う事を聞け！」 フードコートの征服を目論む餃子屋 「いやいや、俺の方が強いから、 　俺が正義だ！ 　俺の言う事を聞け！」 力の弱い、 ・ピザ屋 ・刺身屋 ・フィッシュandチップス屋 ・コアラ屋 ・キムチ屋 ・ウインナー屋 ・シシカバブー屋 ・カレー屋 ・ロシアンルーレット屋 は、ただただ、ハンバーガー屋と餃子屋の覇権争いを眺めているだけ。 誰か？さん 「WHO（ふぅ）。この状況はヤレヤレだが、俺は餃子屋の方が好きだな。だって、こないだ、餃子屋からは、腹一杯、餃子を食べさせてもらえたもの。ハンバーガー屋からは、まだ、大して食べさせてもらえてないからなぁ。結局のところ、フードコート征服を目論む餃子屋が、ハンバーガー屋から、覇権を取り、このフードコートを征服したとしても、大将の首がすげ変わっただけで、我々のような弱者は何も変わらない。このフードコートでは、大将の意に従うしか、生きのびる道はないのだからな。俺は、取り敢えず、こないだ、腹一杯食わせてくれた餃子屋に付く！それに、将来、餃子屋がこのフードコートを征服する事は明白なのだから。俺は、餃子屋に忖度しまくるぞ。媚びへつらうぞ。常に顔色を伺うぞ。餃子屋こそ、未来の大将だもの。当然だろう？いったい、俺の何が悪い？兎に角、俺は、たらふく食いたいんだ！　おい、刺身屋！　俺の話、チャンと聞いてるのか？　ほら、お前の親分のハンバーガー屋を見てみろ！　店長は本業を放棄し、トランプゲームばかりして遊んでいるじゃないか？　もうダメだろアレは？　完全に落ち目だぞ！　今ならまだ間に合うから、俺が押してる餃子屋に乗り換えろ！　餃子屋に取り入り、餃子屋に気に入られたら、腹一杯、食わしてもらえるぞ！　おっ、卓が空いたようだ。刺身屋よ、今そこの空いた席に座り、餃子屋と卓を囲みたまえ。そして、ポン・チーしたまえ。しかし、打ち方を間違えてはいけない。致命傷になるからな。心得ていると思うが、決して餃子屋に対して、ロンしてはダメだぞ。このチャンスを逃すなよ、そして上手く立ち回れ。そこら辺、分かっているよなっ」