日常 | 文字数: 407 | コメント: 0

恋は終わった

トイレは近いし、しわはよったし、歩きも遅くなったし、 スタイルは悪くなったし、歳も歳だし、もう恋は終わりだなと たぬ子は思う。 女は灰になるまで恋ができるといった人がいるというが、人によるのかな。 周りにいる同世代の女友だちを思い浮かべてみる。 青田さんは美人でそつがない人だけど、もう男には興味なさそうだし、 緑川さんは私趣味悪いのよ~なんて言いいつつも、だれだれさんとライン友だちになったとか言って 浮かれている。 白井さんは忙しくて、へこたれていた時、 同僚に優しい言葉かけられて、どっと緊張が解けて感動したとか言ってた。 決めた!これからは愛で行こう。 恋する時期は私には終わったけど、愛なら無限大だ。 隣人愛や、人類愛、だれかれ愛したって問題なしだ。 あの人もこの人も愛している。 いろんな動物をかわいいと思うように、もう愛はどこにでも、 とたぬ子は思うのであった。

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